この記事では、無料と有料Teamsの違いを理解してから始め方、使い方を説明します。
本記事の内容
- 有料と無料の違い
- 登録方法(手順)
この記事を書いた人
この記事を書いている私は、手順通りにMicrosoft365のアプリケーションを覚えることができる電子書籍をKindle出版しています。
有料と無料の違い
有料と無料の違いは、Microsoft Teamsの無料版との相違点を見れば分かりますが、より詳しくMicrosoft365の管理者として詳しく説明していきたいと思います。
有料との違いは、大きく4つ
- 録画(レコーディング)
- 予定表
- ライブイベント(ライブ配信)
- ファイルストレージ(OneDriveの容量)
録画(レコーディング)
Teams会議の録画は、ビデオ会議システムに必ず無いと困るものではありませんが、便利な機能です。
主に会議に参加できない人がいる時、議事録としての記録の他に勉強会、説明会、研修など画面共有したPowerPointなどの資料を録画してeラーニングとして使う時に使用します。
以前であれば何度も行っていた勉強会もTeamsの録画を使えば何度もやる必要が無くなりました。
有料のTeamsであれば録画データは、Streamという動画専用のアプリケーションに保存され、会議に参加した人に共有されます。(エラーでダウンロードのみになることもある。)
無料のTeamsでは、ダウンロード(20日以内)となります。
Teams無料録画
録画したデータをダウンロードしたら、「OneDrive」に保存しましょう。
Teamsの録画の欠点は、Power Pointの画面共有のみが録画されません。
Power Pointの画面共有の下に参加者が表示されます。
これをあとで編集するのがいつも面倒なので、動画編集ソフトを使って範囲を指定して画面録画すると便利です。
-
Filmoraでスクリーン画面を録画する方法
filmora.wondershare.jp
それからiPhoneの画面録画は、音声が入らないのでPCソフトでシステムの音量を入れることができる有料を使って下さい。
Stream会議録画
有料のMicrosoft365を契約している場合は、Stream内に会議の録画データが入ります。
グループ内での会議は、グループに録画データが入ります。
Streamの特徴は、社内専用であることです。(外部共有はできません。)
チャンネルを作って録画データをアップロードすれば、eラーニングにもなります。
有料のMicrosoft365アカウントの方が、会議終了後の録画データの保存を気にすることが無いのが利点です。
Streamは、テナントに 500 GB とライセンスユーザーに 0.5 GBあります。(例:ライセンス100人なら550GB)
予定表
無料のTeamsには、予定表がありません。
予定表があれば、他の参加者をTeams会議に招待する時に予定を被らずに会議を設定することができます。
予定表は、Outlookと連動しているのでOutlookからTeams会議を設定することもできます。
そして会議が近くなったらスマホに入れているOutlookアプリから通知がくるので便利な機能です。
Teams無料会議
無料のTeamsは、「今すぐ会議」か「会議をスケジュールする」か2つしかありません。
無料のTeamsを有料と同じ様に使う方法は、会議の作成と参加方法で説明しています。
Teams有料予定表
有料のTeamsは、無料のTeamsの会議の部分が予定表になります。
会議の時間が近づくと「参加」のマークが表示され、すぐ会議に参加することもできます。
Outlookと連動しているのでスマホに会議の15分前に通知がくるのがとても便利です。
予定は、会議以外の予定、チームの会議、1回の会議、繰り返しの会議、ライブイベントとマークで知ることができます。
スマホに登録しているカレンダーから通知もくるので会議を忘れることもありません。
Teams無料会議の作成と参加方法
step
1会議を選択
①Teamsの「会議」→「会議スケジュールする」をクリック
step
2会議をスケジュールする
②「会議名」と「開始日時」「終了日時」を設定したら「スケジュール」をクリック
step
3Googleカレンダーで共有
③「Googleカレンダーで共有」をクリック
step
4会議の参加者を追加
④ブラウザでGoogleカレンダーが開く
⑤ゲストを追加に会議に招待する人の「Gmailアドレス」を入力
⑥「保存」をクリック
⑦「送信」をクリック
step
5Googleカレンダーから会議に参加
⑧Googleカレンダーの「Teams会議」をクリック
⑨「会議のリンク」をクリック
step
6Teamsアプリを開く
⑩「Microsoft Teamsを開く」をクリック
step
7会議に参加する
⑪「今すぐ参加」をクリック
OutlookからTeams会議に招待することができないだけで、Googleカレンダーで招待する会議参加者の予定を確認すれば無料のTeamsでも十分です。
ライブイベント(ライブ配信)
Teamsライブイベントだけは、Microsoft 365 E1、E3、E5 または Microsoft 365 A3、A5 の大企業、教育のライセンスが必要です。
ライブイベントは、参加者が最大1万人のライブ配信です。
オンデマンド配信も可能なので、何度も行う説明会や勉強会では、一時停止や巻き戻しができることで理解度が高くなります。
詳しくTeamsライブイベントについて知りたい場合は、私の電子書籍をご覧ください。
ファイルストレージ(OneDriveの容量)
Teamsの特徴は、簡単にファイルを共有できることです。
チャットでアップロードしたファイルは、OneDriveの「Microsoft Teams チャット ファイル」のフォルダにアップロードされます。
OneDriveへのアクセスもTeamsのファイルを使うことで簡単に行うことができますが、無料のTeamsでは、1 ユーザーあたり2GB (共有ストレージ10GB)、有料のTeamsでは、1TBあります。
その他の無料のクラウドストレージ27GBを追加できるので、チャットで大容量のファイル(動画)を送るときは、そちらを使うようにすれば問題ありません。
Teams無料OneDrive(10GB)
Teams無料無料のクラウドストレージ追加(27GB)
月払いで1080円、年払いであれば月900円で最新のOfficeが使えます。
クラウド | 個人プラン(月払) | ビジネスプラン(月払) | |||
OneDrive | 1284円 | 1TB | 1080円 | 1TB | 最新Officeが使える |
Google Drive | 1300円 | 2TB | 1360円 | 2TB | グループウェアが使える |
Dropbox | 1500円 | 2TB | 1500円 | 5TB | |
Box | 1800円 | 上限なし |
登録方法(手順)
会議の作成と参加方法で説明しましたが、カレンダーが使えてクラウドストレージ15GBを使える方法になります。
登録に必要なのは、2つ
- Gmailメールアドレス
- Microsoftアカウント
GmailアドレスをMicrosoftアカウントに登録します。
説明は、Microsoftアカウントを作成から説明していきます。
MicrosoftアカウントにGmailを登録
Microsoftアカウント登録方法
step
1ブラウザを開く
①URLをクリック
https://account.microsoft.com/account/Account
②「Microsoftアカウントを作成」をクリック
step
2Gmailアドレスを入力
③「Gmailアドレス」を入力し、「次へ」をクリック
step
3パスワードを入力
④「パスワード」を入力し、「次へ」をクリック
step
4コードを入力
⑤Microsoftアカウントチームからのメールを受信。
⑥本文にあるセキュリティコードを 「コードの入力」に入力し、「次へ」をクリック
step
5英数字を入力
⑦表示されている文字を入力し、「次へ」をクリック
※画像を回転させる場合もあります。
step
6アカウント作成完了
⑧「はい」をクリック
step
7名前を追加する
⑨「名前を追加する」もしくは、「あたなの情報」をクリック
⑩「名前の追加」をクリックして「姓」「名」「表示されている文字」を入力し、「保存」をクリック
これでGmailをMicrosoftアカウントとして登録することができました。
次にTeamsに登録していきます。この登録は、管理者のみです。
会社のメンバーがそれぞれやってしまうと何個も組織ができてしまいます。
メンバーは、GmailをMicrosoftアカントに登録するまでを行って下さい。
会社のTeamsを登録
無料Teams登録方法
step
1ブラウザを開く
①URLをクリック
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-teams/group-chat-software
②「無料でサインアップ」をクリック
step
2ブラウザを開く
③「Microsoftアカウントメール(Gmailアドレス)」を入力し、「次へ」をクリック
step
3使用方法を選択
④「仕事と組織向け」を選択し、「次へ」をクリック
step
4パスワードを入力
⑤「パスワード」を入力し、「サインイン」をクリック
step
5会社名を入力
⑥「会社名」を入力し、「Teamsのセットアップ」をクリック
step
6Teamsへサインイン
⑦アプリケーションをダウンロード
⑧「Microsoftアカウント(Gmailアドレス)」を入力し、「サインイン」をクリック
⑨「パスワード」を入力し、「サインイン」をクリック
⑩「続行」をクリック
step
7Teams組織に参加するリンクをコピー
⑪「リンクをコピー」して組織に参加するメンバーにURLを貼り付けてメール
リンクは、右上の「アイコン」→「組織を管理」→「設定」→「リンクをコピー」からも取得できます。
Teamsのデスクトップアプリでサインインが上手く行かない場合は、ブラウザでTeamsにサインインしてから、デスクトップアプリを試してみて下さい。
チームに参加
Teams無料組織に参加
step
1招待されたリンクをクリック
①メール本文にある「チーム参加のURL」をクリック
②「名前」「メールアドレス」を入力し、「チームに参加」をクリック
step
2アプリをダウンロード
③「アプリをダウンロード」をクリック
※承認のメールが来てからTeamsに参加して下さい。
Teams無料組織に参加を承諾
step
1Teamsデスクトップアプリを開く
①チャット、チームの左下にある「ユーザーを招待」に組織に参加する申請がくる
②「ユーザーを招待」をクリック
step
2承認する
③「承認」をクリック
招待をされた人は、組織へのアクセス許可の確認で「承諾」をするだけです。
管理者以外がTeamsに個人で登録する必要はありません。Microsoftアカントがあれば大丈夫です。
まとめ
今回は、無料のTeamsの始め方、使い方を説明しました。
GmailをMicrosoftアカウントで登録することで、有料のTeamsと同じ様にカレンダーを使うことができます。
OneDriveの容量も他のクラウドサービスを併用することで37GB使うことが可能です。
そして、ライブイベントの機能が必要なければ、無料のTeamsで十分使用することが可能です。
Zoomのように3人以上で40分以内の制限もなく、制限時間無く使用することができることから、絶対使ったほうが良いビデオ会議システムと言えます。
しかし、Microsoft365と違うところは、管理が個人ということです。
Microsoft365では、パスワードのリセットや組織(上司設定)、メーリングリスト、権限の設定などが管理画面から行うことができます。
そのことからも、無料で使える人数としては、Teamsの組織を作った管理者が教えられる範囲(30人程度)までだと考えます。
得意先がTeamsを使っていてよくTeams会議を行うのであれば、予定表から招待することで相手の予定表に入るので、無料で使っていることはバレてしまうかもしれません。
それでも月1000円を削減することができれば30人で年間36万円削減することができます。
お金を取るかプライドを取るかの選択になりますが、無料から有料にも変更できるのでまずは、無料から使ってみてください。
外部とのやり取りが増えてきたら、間違いなく有料のMicrosoft365の契約が必要です。