ウェビナーを開催するのに必要な機材を探しています。
ビデオカメラを使ったら、もうWebカメラは使えませんよ。
こういう相談にお答えします。
この記事を書いた人
この記事を書いている私は、手順通りにMicrosoft365のアプリケーションを覚えることができる電子書籍をKindle出版しています。
※オンラインセミナー、Web展示会、オンライン授業などをまとめてウェビナーと説明します。
この記事では、ビデオカメラをWebカメラ化してウェビナーを成功させる実例を紹介します。
本記事の内容
- ビデオカメラをWebカメラとして代用する為に必要なもの
- ビデオカメラに必要な機能(PanasonicとSONY)
- ウェビナー実例(接続方法)
ビデオカメラをWebカメラとして代用する為に必要なもの
Webカメラ化するには
キャプチャーボードが必要です。
キャプチャーボードを調べると「Switch」「PS4」「Xbox」といったゲーム録画、ゲーム実況がヒットしてきますが、それです。
箱型で外付けタイプのキャプチャーボードが必要です。
-
Amazonで検索した「キャプチャーボード」
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キャプチャーボードの選び方
3つのポイントは、
- USB3.0を選べば、遅延が無い。
- 解像度1080p フレームレート60fps。
- HDMIが2つある。(INとOUT)
この他に、マイクがつくものがありますが、マイクは、PCにWeb会議マイク・スピーカーやコンデンサーマイクをつければ対応できます。
キャプチャーボードを使う一番いい接続方法は、後半の方で実例で説明します。
キャプチャーボードのおすすめ
検索すると沢山のキャプチャボードが出てきますが、
キャプチャーボードの3つのポイントを押さえていればあとは、値段です。
会場で行うウェビナーの場合は、間違いなく、キャプチャーボードは、床置きになります。
会社で不特定多数の人が使う場合も管理によっては壊れる可能性もあります。
「個人で買うなら長く使えて有名メーカーのものが欲しい。」という考えもあります。
こういう考えで買いましょう。
安いけど使える商品を買う
- 会社で使う場合、複数台購入する。(予備も含めて買う)
- お試しで買う。(本当に使えるか不安)
- ビデオカメラは、いいものを買うのでキャプチャーボードには安いものを買う。(予算の問題)
1万円以下
高いメーカーの商品を買う
- 壊れてほしくない長く使えるものがほしい。(メーカー保証あり)
- 最新のビデオカメラに使いたい。(良いものがほしい)
2万円以上
キャプチャーボードを選んだらビデオカメラの機能です。
今持っているビデオカメラを使う場合もWebカメラ化できるか確認して下さい。
ビデオカメラに必要な機能(PanasonicとSONY)
ビデオカメラをWebカメラ化するために必要な
5つのポイントは、
- 録画しながら外部出力が使える
- HDMIマイクロコネクター出力と位置
- 手ブレ補正機能
- 外部表示を切れる(時計表示も切れる)
- 自動的に電源が切れない
お店に行かずに買うなら取扱説明書をダウンロードして確認しましょう。
※著作権の問題で取扱説明書をスクリーンショット出来ませんので、自分で確認して下さい。
録画しながら外部出力が使える(HDMI出力解像度)
ビデオカメラを買うのに4Kを薦めない人はいませんが、
4K録画しながらWebカメラとして使うことは出来ません。
キャプチャーボードが1080pなのでHDMI出力解像度が1080pであることを取扱説明書で確認して下さい。
取扱説明書
・Panasonic:MENU→[セットアップ]→[HDMI出力解像度]→「オート、1080p」
・SONY:MENU→[セットアップ]→[接続]→[HDMI解像度]→「オート、1080p」
どういう時に使うかピンとこない人は、メリットを確認して下さい。
録画しながら使うメリット
- ウェビナーが通信障害でうまく行かなかった場合のバックアップになる。(録画データがあれば後で共有できる)
- ビデオ動画とプレゼンテーション動画(Zoomミーティング、Teams会議の画面共有の録画)を編集してウェビナー動画を作成できる。
Zoomミーティングでは画面共有時に参加者が映らない設定あり。(Teams会議は残念ながら画面共有時に参加者が映ります。)
HDMIマイクロ端子の位置
外部出力が使えるビデオカメラであれば、テレビに繋ぐためにHDMIマイクロケーブルが接続できるようになっています。
接続部分のコネクターやケーブルがビデオカメラを操作する時に当たってしまうと途中で映像が見えなくなることがあります。
ビデオカメラを三脚に固定してHDMIマイクロ端子にケーブルのコネクターが直角に接続されるとケーブルの重さや重力で抜けやすくなります。
HDMIマイクロ端子にL字接続できる変換ケーブルがあるので、写真のように接続します。
この時、今持っている三脚に干渉する場合は、雲台を変更しましょう。
手ブレ補正機能
三脚に固定しているビデオカメラを持って使う場合は、手ブレ補正機能が必要ですが、手ブレします。
手ブレが起きると見ている方は、気持ち悪くなります。
常にビデオカメラを移動させて使う場合は、キャスター付きの三脚を使いましょう。
外部表示を非表示
ビデオカメラの液晶モニター画面に表示している映像が外部表示されます。
録画中のマーク、時計表示などが非表示にできる設定が必要です。
SONYの取扱説明書に記載は、ありませんが接続するだけで可能です。
取扱説明書
・Panasonic:MENU→[セットアップ]→[外部表示]→[非表示]
・SONY:取扱説明書には記載なし
取扱説明書
・Panasonic:MENU→[セットアップ]→[日時表示]→[非表示]
・SONY:取扱説明書には記載なし
自動的に電源が切れない
録画をしていない場合は、ビデオカメラを使っていないことになります。
SONYのパワーセーブ、Panasonicのエコモードなどが動作しないようにする必要があります。
※必ずAC電源を接続してウェビナーを行いましょう。
取扱説明書
・Panasonic:約5分間操作しなかった場合、バッテリーの消耗を防ぐため、自動的に電源が切れます。
・SONY:操作しない状態が約1分以上続くと自動的に液晶モニターの表示が黒くなります。
ウェビナーの実例(接続方法)
ビデオカメラとキャプチャーボードを使ってどういうウェビナーができるかを説明します。
この実例は、会場にセッティングしていく実例になります。
用意する機材
- ノートパソコン2台
- 外部ディスプレイ2台
- Web会議用マイク・スピーカー
- ビデオカメラ
- キャプチャーボード
- ピンマイク(ビデオ録画する場合)
- HDMIコード、USBコード
キャプチャーボードがあれば、ここまでのウェビナーができます。
この実例は、ビデオカメラを使うメリットを最大限に生かして、PCに負担をかけずに行う方法です。
外部ディスプレイ
- 発表者は、外部ディスプレイ1にPowerPoint(発表スライド)を共有することで、PC1に写った参加者を見ながら発表が出来ます。(Teamsライブイベントでは必要ない)
- プロデューサー(カメラ担当)が発表者を映した場合、発表者は、外部ディスプレイ2に写った自分を確認しながら発表ができます。(商品の説明などの実演に有効、ビデオカメラの近くに設置)
パソコン
- パソコンが2台必要な理由は、1台への負担を減らすためです。すべて1台に接続すると例え有線LANを接続していたとしても画質が落ちることがあります。(画面共有中やネットワーク速度低下)
- Teamsライブイベントでは、1人がプロデューサーになるので2台必要です。(この実例を1人で行うことは出来ません。カメラ担当も必要になります。)
ビデオカメラ
- Webカメラとの違いは、ズーム(拡大)とピントがすぐ合うことです。商品の説明などの実演では、発表者の手元の文字まで見えます。(カメラワークが重要)
- ビデオカメラの録画をしながらWebカメラとして使う場合は、発表者にピンマイクを接続すれば、ビデオカメラが遠くてもクリアな声が録音できます。
- ビデオカメラの映像は、自分のPCには反転して表示されますが、参加者には反転しないで表示されています。
まとめ
今回は、ビデオカメラをWebカメラ化する為のキャプチャーボードの選び方、ビデオカメラの機能、ウェビナーの実例(接続方法)を説明しました。
ビデオカメラは、HDMIマイクロ端子にカバーが付いてない、外部表示を非表示にすることができるPanasonicがウェビナーに最適です。
購入する前に試してみたいという人は、ビデオカメラ、三脚、キャプチャーボードをセットでレンタルがあります。
ビデオカメラ:ソニー HDR-CX680
三脚:ベルボン EX-444
キャプチャーボード:アイ・オー・データ GV-HUVC
HDMIケーブル:microHDMI-HDMIケーブル 3メートル
※キャプチャーボードには、OUTが無いタイプです。
一眼レフカメラなども同じような機能を持っているのでWebカメラ化するときは参考にして下さい。
実例は、会場で行うウェビナーを説明しましたが、外部ディプレイが必要なければキャプチャーボードやPCから外せば簡素化できます。
この他の実例については、私の電子書籍をご覧ください。
本の紹介
オンラインセミナー、オンライン授業、動画ライブ配信、商品説明、Web展示、コラボライブ配信、複数発表者のライブ配信の実例とライブイベントの作成方法、プロデューサーの進行方法、参加者の参加方法(PCブラウザ、スマートフォン)のすべてを習得することができます。